若年性認知症のひとつで、性格の変化や理解不能な行動をとるといわれるピック病。性差に関係なく40~50台に増えているらしい。
脳の前頭葉から側頭葉にかけての部位が委縮することで発症し、その代表的な症状は・・・怒りっぽくなる、毎日決まった時刻になると同じ行動をする、会話や質問の内容とは関係ない話を繰りす・・・など。やがて記憶障害や言葉が出ないなどの神経症状が現れ、発症後2年から8年で衰弱死するという。
▼なぜこんな病気が?
原因はまだ解明されてはいない。だから、治療法も確立されていないのだが、みょうな話だ。アルツハイマーの平均発症年齢が52歳。ピック病はそれより若干若く49歳となっている・・・。そういえば、病気が低年齢化しているといえないか・・・がんもそうだ、糖尿病もそうだ、高血圧もそうだ。いや、病気が低年齢化したのではなくて、病気になる要因を若いうちから、あるいは幼いうちから習慣づけたからだろうか。
▼昔は糖尿病は贅沢病といわれていた。
糖尿病なんて金持ちの年寄りしかかからなかったからだ。しかし今はどうだ。旬はなくなり、食べたいものは好きなだけいつでも口に入れられる。だからカロリー過多になり、こぞってダイエットが必要になった。夜中だって食べたくなればコンビニが開いている。いつお客が入ってきてもいいように、発達した保存技術の恩恵を受けて商品が所狭しとあふれている。そのどれもが“くせになる”ように合成調味料満載で製造された商品なのだ。
これを中学生あたり、いや塾帰りの小学生時代からなじみ始めた顧客はいわばコンビに味覚で育ってゆく。家に帰れば、もはや素材から調理せずに、合成調味料付けで大量製造されたいわばパッケイジ食品をチンしただけ、あるいは熱湯でもどすレトルト食品で夕食とする母親の【手料理】では、環境ホルモンの影響を受けないはずもないだろう。こうして30年、40年続いたその果てに発症したとぼくは思う。
だとすれば、恐ろしいのは他の脳内部位に働きかける環境ホルモンではないか。
▼防ぐ手はない?
ある。【エンゲル係数】を上げることだ。基礎食品と嗜好性食品を明確に分け、味噌・醤油・米・塩・砂糖・・・命をつなぐ基礎食品にカネをかけ、うまさを追求するだけの嗜好性食品にカネをかけないこと・・・これに尽きるだろう。了
これを中学生あたり、いや塾帰りの小学生時代からなじみ始めた顧客はいわばコンビに味覚で育ってゆく。家に帰れば、もはや素材から調理せずに、合成調味料付けで大量製造されたいわばパッケイジ食品をチンしただけ、あるいは熱湯でもどすレトルト食品で夕食とする母親の【手料理】では、環境ホルモンの影響を受けないはずもないだろう。こうして30年、40年続いたその果てに発症したとぼくは思う。
だとすれば、恐ろしいのは他の脳内部位に働きかける環境ホルモンではないか。
▼防ぐ手はない?
ある。【エンゲル係数】を上げることだ。基礎食品と嗜好性食品を明確に分け、味噌・醤油・米・塩・砂糖・・・命をつなぐ基礎食品にカネをかけ、うまさを追求するだけの嗜好性食品にカネをかけないこと・・・これに尽きるだろう。了